Principal's Greeting

来春、高校生になるみなさんへ

大東学園の学校案内をご覧いただきありがとうございます。
本校の教育や三者協議会、部活動や生徒たちの活動などについて知っていただけたでしょうか?
大東学園では、高校生活の三年間を“大人になる準備期間”として位置づけ、幅広い体験などを通して視野を広げてほしいと考えています。
私たちは、みなさんが心身共に成長した“大人になる”ための最強のサポーターだと自負しています。
これから大東セミナーや大東祭(文化祭)、学校説明会が始まります。
ぜひ参加していただき、私たち教職員や在校生と出会ってください。
そして、大東学園をもっと知ってください。
みなさんとお会いできることを楽しみにしています。

校長 原 健

校長通信

2024.9.2 2学期始業式

みなさん、おはようございます。約40日間の夏休みが終了しました。普段はできない多くの経験ができたのではないでしょうか。有意義に過ごしてくれたことと思っています。
この間、学校ではいくつかの工事が行われました。校舎内の蛍光灯について交換部品が入手できなくなったため、すべての照明をLEDに交換しました。また、各教室のエアコンも古くなり、故障の際の部品の入手が困難となったため新型に入れ替えをしました。また、この間の三者協議会で生徒会から要望の強かった体育館のエアコンの増設ですが、昨年の協議の中で保護者の会「東和会」から寄贈していただけることとなった2台の増設も完了しました。工事の関係で夏休み中の皆さんの活動に制約がかかったところもありましたが、この2学期からはその分快適な学校生活を送ってもらえるはずです。
また、この夏休み、生徒会の活動として韓国の高校生との交流会が行われたということです。今後生徒会からのNEWSでみなさんにもお知らせされると思います。その交流の中で今から101年前の9月の歴史的な出来事が話題の一つとなったと聞きました。そのことについて以下に触れておきたいと思います。

~9月1日『防災の日』に~ 
 今から101年前、1923年(大正12)9月1日に発生した関東大震災に由来して毎年9月1日は『防災の日』です。
 関東大震災では死者・行方不明者10万5000余り、家屋の全壊10万9000、焼失21万2000という大災害となりました。被害総額は当時の国家予算の1年4カ月分と言われています。地震の発生時刻が昼時と重なり、昼食準備の火元が当時の木造家屋の火災の原因となり、また当日関東地方に吹いていた北東からの強風にもあおられ火災による被害がひろがりました。関東大震災の被害者の特徴は、その多くが火災による焼死であったといわれています。また、震災の混乱の中で「朝鮮人が暴動をおこした」など民族的な偏見にもとづくデマ(ウソのうわさ)が元となり6000人以上の朝鮮人や中国人が虐殺された事件、当時政府の方針に反対する運動に関わっていた運動家が殺害された事件などがおきました。国と国の関わりの歴史には明るい部分もあれば暗い歴史もあります。そこに戦争が絡めば加害もあれば被害も生まれます。隣国同士の日本と韓国の高校生が未来志向で交流するなら、お互い明も暗も共通理解が大切です。この出来事について大東学園では社会科の「歴史総合」「地理総合」の中で学びます。毎年、9月1日は防災と同時にそんなことも思い起こす日であってほしいと思います。

 さて、今年も大きな被害を出した1月の「能登半島地震」から始まり、山形県、秋田県では7月に記録的な豪雨による災害があり、8月には宮崎県で最大震度6弱の日向灘地震があり、それぞれに被害が出ています。人間の知恵や発展した科学技術を駆使したとしても災害レベルの自然の大きな力は制御できないことを思い知らされます。災害は突然襲ってきます。通常、大東学園には生徒・教職員合わせて800人以上が校内にいます。いざ、災害となった場合に校内にとどまるのが良いのか、グランドに避難するのが適切か、その時の状況で判断することになります。大切なことは、まずは「落ち着いて」さらに「すばやく」そして「周囲への思いやり」を忘れずに行動するということです。今月は「避難訓練」が予定されています。年に2回の訓練ですが、大切に取り組みましょう。