Principal's Greeting

来春、高校生になるみなさんへ

大東学園の学校案内をご覧いただき、ありがとうございます。
本校の教育や三者協議会、そして部活動などいろいろな取り組みについて、知っていただけたでしょうか?
私たち大東学園では、高校生活の3年間を“大人になる準備期間”として位置づけ、
幅広い体験を通して視野を広げてほしいと考えています。
私たちは、みなさんが“大人になる”ための最強のサポーターだと自負しています。
これから大東セミナーや大東祭(文化祭)、学校説明会が始まります。
ぜひ参加していただき、私たち教職員や在校生と出会ってください。
そして、大東学園をもっと知ってください。
お会いできることを楽しみにしています。

校長 原 健

校長通信

2023.7.20 1学期終業式

~ 6月23日は 『沖縄 慰霊の日』~
終業式の今日が終わると約40日間の夏休みとなります。コロナ禍による制約を受けない4年ぶりの夏休みです。有意義に過ごしてほしいと思います。
そして夏休みも半ばを過ぎ、そろそろ2学期のことが気になりだすころ、8月15日『終戦記念日』がやってきます。それより2か月ほど前の6月23日、沖縄では『慰霊の日』として戦没者のことを思い、平和を祈る日としています。なぜ、この日が沖縄では慰霊の日となっているのか、詳しくは2年生の総合科目『平和』で学びます。今年の6月23日の「沖縄タイムス」の記事を紹介します。

~沖縄戦の組織的戦闘が終わった23日の「慰霊の日」を前に、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表(69)は22日、沖縄県糸満市山城のガマを含む未開発緑地帯を報道関係者と歩いた。3週間以内にこの地域の約100メートル圏内の5カ所で遺骨を発見したという。本島南部で現在も遺骨が発見される現状について「あちこちに沖縄戦の痕跡が残っている」と説明。戦後78年、今も戦争が終わっていない現場をルポした。(社会部・當銘悠)
 森に入り草木が生い茂る山道を5分ほど行くと、背丈を大きく超える巨大な琉球石灰岩が現れた。岩と岩に囲まれた狭い空間。具志堅さんは、そこで見つけた遺骨を手にした。「大腿(だいたい)骨に上腕骨、これは肩甲骨。石に埋もれた状態で見つかったけど、地面を掘ったらもっと出てくる可能性があります」岩の裏側には小さなガマがあった。地面にはいつくばるようにして、ギリギリ通れるくらいの小さな入り口。外からわずかな光が差し込むが薄暗い。「これは顎の骨と頭蓋骨の一部で焼けている。火炎放射器で焼かれてしまったんだろうか」と、骨片を手に取る具志堅さん。すり減ったお年寄りとみられる歯や右手の小指、茶わんや軍服のボタンなども残されていることから、「ここには住民も日本軍もいたことが考えられる」と推測した。少し離れた場所の岩の下にあった骨片は、頭蓋骨と肩甲骨の一部という。薬きょうや軍靴の靴底も見つかった。具志堅さんは戦没者の遺骨を開発から守ろうと、本島南部の未開発緑地帯を県有地にするよう求めている。「遺骨が、次世代に戦争の惨禍を伝えるための証言者になり得ると思う。県が区域を買い取って、慰霊と平和を祈る場にしてほしい」と訴えた。~

沖縄戦の戦没者数は全体で20万人以上、そのうち9万4千人以上が子どもを含む沖縄県民でした。この数は、その頃の沖縄県民の4人に一人がこの戦いで亡くなったことを意味します。また、沖縄県南部ほど激戦地だったことから、南部ではこの割合以上の人々が犠牲となり、一家全滅の家族も珍しくなかったということです。この記事のボランティア「ガマフヤー」の具志堅さんは大東学園の修学旅行でもお世話になる方で、今年も修学旅行でお話を伺います。

~ 一部のSNSの危険な発信について心配しています ~
スマートフォンやタブレットなど、私たちの日常生活に欠かせない便利なツールとなっています。大東学園では禁止するのではなくルールやマナーを守り、安全に使用することをみなさんに求めています。しかし、最近大変心配な状況が広がっていることがわかりました。TikTokを中心に自分や友人の個人情報が簡単に特定されてしまう投稿、投降者本人だけでなく映り込んだ人にまで迷惑のかかるものなど、悪意を持ってフォローされれば容易に犯罪被害につながることが予測されます。そのようなことにならないよう今後、学校として皆さんに理解と協力を求めていきます。別紙を準備したので参照してください。